年功序列・終身雇用をどう考えるか

 最近は日本型の雇用慣行が見直される傾向にあります。年功序列は社員のモチベーションを下げ、終身雇用は雇用の流動化を妨げるとして、嫌われつつあるのです。確かに社会制度には一長一短がありますから、短所を指摘し始めればきりがありません。しかし長所もあるわけですから、変革には慎重であるべきです。実はスピリチュアル的にも、年功序列・終身雇用という仕組みには相応の意義があります。年齢を重ねるということは、それだけエネルギーが洗練されるわけですから、年上を重宝するのは理にかなっています。また解雇された人が社会と関わりを持てなくなる可能性を考えると、終身雇用で彼らを守るというのも、非常に大きな社会福祉となっています。人は孤独に陥れば、人間的成長が見込めません。
 但し、スピリチュアルは現状維持を肯定しているわけではありません。これまで続いていた思想を尊重しながらも、雇用環境を抜本的に改革することが推奨されるのです。解雇されない安心感があるからといって、一生の居場所がその会社にしかないというのは、まるで囲い込まれた奴隷のようです。もちろん自分を奴隷だと思っている人はいないでしょうが、もう少し開放的で自由な働き方を模索しても良いと思います。筆者が考えるのは、地域とのつながりを重視した労働改革です。地域とのつながりが強固になれば、会社に依存し過ぎることも無いでしょう。実力と自信のある人は独立できるでしょうが、皆がそのレベルに達しているわけではありませんから、普通の社員でも会社に縛られずに働けるようにするためには、そうした根本的な社会設計が必要になるのです。

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